JR大阪鉄道病院

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放射線科・放射線治療科

特色

当院の放射線部門は、画像診断部門の「放射線科」と、おもにがん診療を行う放射線治療部門の「放射線治療科」に分かれており、それぞれの専門性を活かしながら専門的な診療を行っています。

 

〔放射線科〕
2015年3月より、最新型の320列CTを導入しました。従来の320列CTに比べて、高画質・低被ばくで検査できるようになり、様々な部位のCT検査を短時間で行うことが可能です。

モニター診断については、他病院に先駆け2000年より開始していますが、2012年7月より、放射線専門医会で№1に選ばれたPACSを導入し、MIP、任意のスライスの再構成などの観察が容易に行うと共に、より詳細な読影を可能としています。

また、2013年3月より新システムを構築し、検査依頼があった医療機関に検査画像データをCD-Rで提供することや、インターネットを介して検査画像データ及びレポートを閲覧することが可能になりました。

IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)は、各種画像診断装置を用いた検査や治療の総称をいい、当院では、主に肝がん等について、IVR専門医による専門的な治療を行っています。2012年6月より64列(128スライス)CT付きIVR装置を世界で7番目に導入し、肝癌の栄養血管をMIP像で詳細に確認しながら、ultra super selective TACEを施行しています。またB-RTO、肝癌のリザーバー留置術なども行っています。

IVRの特徴として、一般的に、お腹を切って開けたりするような手術を必要としないので、身体への負担が少なく、高齢の方でも安心して受けることができる治療法とされており、従来の外科手術と比較して身体に与える負担が少ないため、ご高齢の方や、合併症のために全身麻酔での手術に耐えられない方でも、IVRであれば治療可能な場合があります。また、画像で確認しながら治療を行うため、病変のある部位を狙った正確な治療が可能で、周囲の正常な組織への影響も比較的少なく、疾患によっては外科手術と同等の高い治療効果を得ることができます。

 

〔放射線治療科〕

【放射線治療について】

放射線治療は、手術、化学療法とともに悪性腫瘍に対する治療の3本柱の1つです。

当院では、2015年1月に高エネルギー放射線治療装置(リニアック)を更新し、高精度な放射線治療が可能になりました。放射線治療は「切らない治療」ですので、機能や形態の温存が期待できます。また身体への負担が少ないため、合併症や高齢で、手術や化学療法が難しい患者さんへも治療を行うことが可能です。治療時間は10分程度で、外来通院で行えることも多いため、ライフスタイルを変えずに治療出来ることも魅力の1つです。

どのように放射線治療を行うかの判断は、専門的知識が必要です。当院の放射線治療科では、放射線治療医が他の医療機関からの相談に対応するとともに、院内の外科、呼吸器内科などの診療科と連携し、患者さんの病状に合った最適な治療を行っています。さらに治療後も放射線治療医が定期的に診察し、副作用の早期発見と重症化の予防に努め、患者様がより安全に安心して放射線治療を受けることができるよう、心掛けています。

 

【当院の放射線治療】

最新の高エネルギー放射線治療装置(リニアック)を用いて、体の外から放射線を照射することで治療します。体内の腫瘍は外部からは見えませんがCTやMRI、PET検査などで位置や広がりを確認します。画像で立体的な腫瘍の状態を把握し、腫瘍の形に合わせて、色々な方向から放射線を照射します。

当院では、放射線を照射する位置の精度を上げるために、主に「画像誘導放射線治療(IGRT: Image-Guided Radiotherapy)」と「体幹部定位放射線治療」を行なっています。

「画像誘導放射線治療」は、放射線治療装置に連動したX線撮影装置、CT撮影装置を使い、位置の“ずれ”を補正することで、体の中の病巣に対して極めて正確に放射線を照射することを可能とする治療方法です。その他、肺がんのように呼吸で移動する腫瘍の場合は、呼吸の状態を含めた4次元CTで腫瘍の移動範囲を評価し、最適な放射線治療計画を立てることが可能です。

 

リニアック

 

「体幹部定位放射線治療」は、比較的小さな腫瘍に対して、多方向から高精度の放射線をピンポイントに照射する治療法です。この治療法は、肺から発生した原発性肺がんでは、転移がなく腫瘍の大きさが概ね4cm以下の場合に適応されます。他臓器からの転移性肺がんでも行う場合もあります。治療は病状にもよりますが、1日1回、概ね4日間で終了し、外来通院で対応可能です。効果は、手術に匹敵すると考えられ、副作用も少ないのが特徴です。

このように当院の放射線治療は、最新式の放射線治療装置、放射線治療計画用のコンピューターなどを駆使し、放射線を腫瘍に対して集中的に照射させることにより、治療の効果を上げ、かつ副作用が少なくなるように努めています。

 

【当院の治療システム】

・Elekta Synergy® エレクタ シナジー
革新的なイメージガイド放射線治療(IGRT)用リニアックです。単発撮影や連続(透視)撮影だけでなく,コーンビーム技術による3次元のCT画像を撮影することができ,臨床情報も含めた位置合わせが可能です。従来は確認が困難であった軟部組織まで判別できるため,より正確な位置決めが可能になります。

・ExacTrac Xray 6D
日々の治療に際して、放射線治療を行う直前に患者様を2方向からX線を使用して撮影します。そのX線画像とCTデータを比較することで放射線をあてる位置の誤差を修正します。水平移動及び、3方向に回転するロボット寝台により1mm以内の精度で、より正確なポジショニングを実現します。

・AquillionTM LB
放射線を当てる場所を決めるCT撮影装置(放射線治療シミュレーター)です。治療する範囲や照射する方法を決めるためCT画像を撮影し、治療計画用のコンピュターに画像を転送します。

 

【当院の放射線治療計画装置】

・Pinnacle3 3次元放射線治療計画装置
・Monaco 線量計算にモンテカルロ法を用いた強度変調放射線治療(IMRT)専用計画装置
・MIM Maestro™ 放射線治療計画支援ソフトウェア

 

主な診療用放射線装置

・320列エリアディレクターCT(Aquillion ONE/VISION Edition)

・心カテ(Infinix Celeve-i)

・IVR-CT(Infinix Celeve-i)

・結石破砕装置(Sonolithi-sys)

・X線TV装置(CURE VISTA)

・X線TV装置(VersFlex VISTA)

・PACS(PSP NET)

 

装置の詳しいご紹介はこちら

 

医師

  医師名 役職 担当 資格
  加藤武晴 部長 IVR
画像診断
  道本幸一 担当部長 放射線治療 日本医学放射線学会放射線治療専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  林奈津子 医長 画像診断
  中迫由里 医長 画像診断 日本医学放射線学会放射線診断専門医
  野口直希 医員 画像診断
  大内宏之 非常勤 画像診断 日本医学放射線学会診断専門医
  小林加奈 非常勤 放射線治療 日本医学放射線学会治療専門医、日本放射線腫瘍学会治療専門医、日本医学放射線学会研修指導者
  田中治 非常勤 IVR
画像診断
日本医学放射線学会診断専門医、日本IVR学会専門医
  金山大成 非常勤 画像診断
  猿谷真二 非常勤 画像診断

 

 

診療担当表

診療担当については、こちらのページでご確認ください。